単体・化合物・元素
Point1 単体と化合物
単体:水素や酸素など、それ以上の成分に分けることのできない純物質。
化合物:2種類以上の成分が、ある決まった割合で結びついている物質。

これらは、第1節「混合物と純物質」にも載せてあるので見てください。
次に、その節でふれた物理的方法と化学的方法について解説します。

物理変化
   水の蒸発や、氷の融解など…状態が変化するだけで、物質そのものは変化しない
   混合物を分離させるときは、この物理変化を利用する。
   詳しい方法は第1節に載せてあるので確認しておくと良い。
化学変化
   水の分解や、水素と酸素の化合など
   …もとの物質とは異なる性質をもつ別の物質が生じる変化である
   化合物を分離させるときは、この化学変化を利用する。
   (方法) 電気分解など。

Point2 元素
元素…物質を構成する基本成分。現在約110種類ほどの元素が確認されている。
     内、約90種類は天然、他は人工的に作られた元素である。

元素は、それぞれラテン語名などの頭文字からとった記号で表されます。これを、元素記号といいます。
(例)
   水素:H   酸素:O   窒素:N   炭素:C   金:Au   銀:Ag
   その他の元素は教科書の最初のページなどに載っている周期表を参照。

単体である酸素と水素を一定の割合で混ぜると、水になります。このことから、化合物は2種類以上の元素でできた物質であることがわかります。

単体と元素の違い
   元素…物質の構成成分。
   単体…物質そのもの。

単体の中には、同じ元素からできているにもかかわらず、原子の配列が異なるために、性質が全く違う物質になっているものがあります。このような単体どうしを、互いに同素体といいます。
元素 同素体 異なる性質 元素 同素体 異なる物質
炭素
C
ダイヤモンド
黒鉛
無色、密度3.51
灰黒色、密度2.27
リン
P
黄リン
赤リン
淡黄色、密度1.82
赤褐色、密度2.20
酸素
O
酸素
オゾン
無色、融点−218℃
淡青色、融点−193℃
硫黄
S
斜方硫黄
単斜硫黄
黄色、融点113℃
淡黄色、融点119℃

同素体の覚え方
   S C O P(スコップ) (S:硫黄、C:炭素、O:酸素、P:リン)

Point3 成分元素の検出
物質の種類によって、化学変化の結果が違うので、この化学変化を利用することで物質を構成している元素の種類を特定することができます。

(例)塩化ナトリウム水溶液+硝酸銀水溶液
   化学式:Ag++Cl-→AgCl↓(白沈)
   白色沈殿(塩化銀)が生じることから、塩化ナトリウムには、
   塩素という元素が含まれていることがわかる。

アルカリ金属(詳しくは「元素の性質と周期表」教P35〜)元素は、それぞれ特有な炎色反応(:物質を熱したとき、炎が着色する現象)を示します。

炎色反応テスト出る!!!


炎色反応の覚え方
   赤グループ:理科はカス(Li:赤色、K:赤紫、Ca:橙赤色、Sr:深赤色)
   緑グループ:バドミントン(Ba:黄緑色、Cu:青緑色)
   黄グループ:ナトリウム(Na:黄色)←そのまま
あくまでも上の覚え方はほんの一例なので、どんなやり方でもいいから覚えましょう。

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