熱化学方程式
A 熱化学方程式
化学反応式に反応熱を書き加え、その矢印(→)を等号(=)に置き換えた式を 熱化学方程式 といいます。化学反応式と熱化学方程式の違いは3つあります。
Bいろいろな反応熱
1. 燃焼熱・・・物質1molを完全燃焼したときに発生する熱量。
(例) メタンの燃焼熱は891kJ/molである。
CH4(気)+2O2(気)=CO2(気)+2H2O(液)+891kJ
※C,HまたはC,H,Oからなる化合物が完全燃焼すると、必ず二酸化炭素と水になる。
2. 生成熱・・・化合物1molが成分元素の単体から生成するとき、発生又は吸収する熱量。
(例) 二酸化炭素の生成熱は394kJ/molである。
C(黒鉛)+O2(気)=CO2(気)+394kJ
3. 溶解熱・・・溶質1molを多量の溶媒に溶かすとき、発生又は吸収する熱量。
(例) 水酸化ナトリウムの水への溶解熱は42.3kJ/molである。
NaOH(固)+aq=NaOh aq+42.3kJ
4. 中和熱・・・酸と塩基が反応して、水1molを生じるとき発生する熱量。
(例) 希塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を混合したときの中和熱は57.4kJ/molである。
HCl aq+NaOH aq=NaCl aq+H2O+57.4kJ
又は H++OH-=H2O+57.4kJ
この他に、融解熱、気化熱、昇華熱、蒸発熱などがある。
C結合エネルギー
気体分子内の2原子間の結合を切断するのに必要なエネルギー(結合1mol分を切断するエネルギー)を 結合エネルギー といいます。
(例1) H-Hの結合エネルギーは440kJ/molである。
H2=2H−440kJ (構造式 H-H)
(例2) O-H結合の結合エネルギーは465kJ/molである。
H2O(気)=2H(気)+O(気)−465×2kJ (構造式 H-O-H)
エネルギーの大小関係は、式を見て分かるように、分子状態の方がエネルギーが小さく、原子状態の方がエネルギーが大きい(だから右辺の熱量は吸熱反応を示している)。
化学反応式に反応熱を書き加え、その矢印(→)を等号(=)に置き換えた式を 熱化学方程式 といいます。化学反応式と熱化学方程式の違いは3つあります。
記号 | 熱量(kJ) | 係数 | |
化学反応式 | → | 含まない | 整数 |
熱化学方程式 | = | 含む | 分数になることもある |
B
1. 燃焼熱・・・物質1molを完全燃焼したときに発生する熱量。
(例) メタンの燃焼熱は891kJ/molである。
CH4(気)+2O2(気)=CO2(気)+2H2O(液)+891kJ
※C,HまたはC,H,Oからなる化合物が完全燃焼すると、必ず二酸化炭素と水になる。
2. 生成熱・・・化合物1molが成分元素の単体から生成するとき、発生又は吸収する熱量。
(例) 二酸化炭素の生成熱は394kJ/molである。
C(黒鉛)+O2(気)=CO2(気)+394kJ
3. 溶解熱・・・溶質1molを多量の溶媒に溶かすとき、発生又は吸収する熱量。
(例) 水酸化ナトリウムの水への溶解熱は42.3kJ/molである。
NaOH(固)+aq=NaOh aq+42.3kJ
4. 中和熱・・・酸と塩基が反応して、水1molを生じるとき発生する熱量。
(例) 希塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を混合したときの中和熱は57.4kJ/molである。
HCl aq+NaOH aq=NaCl aq+H2O+57.4kJ
又は H++OH-=H2O+57.4kJ
この他に、融解熱、気化熱、昇華熱、蒸発熱などがある。
C
気体分子内の2原子間の結合を切断するのに必要なエネルギー(結合1mol分を切断するエネルギー)を 結合エネルギー といいます。
(例1) H-Hの結合エネルギーは440kJ/molである。
H2=2H−440kJ (構造式 H-H)
(例2) O-H結合の結合エネルギーは465kJ/molである。
H2O(気)=2H(気)+O(気)−465×2kJ (構造式 H-O-H)
エネルギーの大小関係は、式を見て分かるように、分子状態の方がエネルギーが小さく、原子状態の方がエネルギーが大きい(だから右辺の熱量は吸熱反応を示している)。
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