教科書問題解答
教科書の解答
  P80学習1
 面倒なので書き下し文で。

a 鶏口と為るも、牛後と為る勿かれ。
 現代では「大社会に入れたといって人に使われているより、たとえ小さな会社でもそこのトップとなる方が良いということ。(=鯛の尾より鰯の頭)」という意味で使われています。

b 先んずれば即ち人を制す、後るれば則ち人の制する所と為る。
 一点とレ点が組み合わさったものに注意。

c 親戚之を畏懼し、貧賤なれば則ち之を軽易す。
 畏懼っていうのは「恐れる」って意味です。また、特に気をつけて欲しいのは二点の横に縦線がついてますね。これは熟語記号といって、連続する二字を結ぶ記号なんです。この時、一点から二点へ返る際、「畏」だけでなく「畏懼」と繋げて戻るんです。

d 善の小なるを以て為さざる勿かれ。
 上点とレ点が組み合わさったのは大体一点とレ点が組み合わさったものと一緒なので大丈夫かと。問題は「為さざる」の「ざる」。原文は「不」という漢字になってますが、これは打ち消しの助動詞「ず」なので平仮名に直さないとテストで×くらいます。

学習2
 都合により送り仮名は無し。

a 覆水不[レ]還[レ]盆。
 ことわざにもある「覆水盆に還らず」です。意味は「盆から零れ出てしまった水はもう二度と盆の中へは戻らないように一度別れた夫婦の縁はもう二度ともとに戻らない。また、一度してしまった失敗はやり直しがきかないということ。(=破鏡再び照らさず)」。

b 不[レ]入[二]虎穴[一]、不[レ]得[レ]虎子。
 「危険を冒すほどのことをしないと目を見張るような成果は得られるものではないということ。」

c 如[下]揮[二]快刀[一]断[中]乱麻[上]。
 一二点をはさむので上下点も使います。必ず上下点は一二点をはさむんです。

    P84学習1
 @書き下し文、A口語訳 の順で。

a @天帝我をして百獣に長たらしむ。
 A天の神様は私に百獣の王をさせている。

b @己の欲せざる所は、人に施す勿かれ。
 A自分の嫌な事は、人にしてはいけない。

c @富貴にして故郷に帰らざるは、錦を衣て夜行くがごとし。
 A富を持ってる裕福な人になっても故郷に帰らないのは、錦の着物を着て夜歩くようなものだ。

d @他山の石以て玉を攻むべし。
 Aよその山で取れた粗悪な石でも、玉を磨くために使う事が出来るということだ。

e @天下に水よりも柔弱なるは莫し。
 A天下に水より柔弱なものはない。

f @君子は言に訥にして行ひに敏ならんと欲す。
 A君子は口が重くて行動には機敏であろうとする。

g @常の礼を以て之を断ずるを得ず。
 A過去の法礼を基準にして、これを判断することはできない。

h @人を用ゐるは宜しく其の長ずる所を取るべし。
 A人を用いる場合はその人の長所を生かすようにするべきだ。

2 プリント解答
 返り点のプリントは各自で。再読文字についての解説です。
プリントの上の表は暗記しましょう。ある程度暗記しておかないとこの先解けません。

基礎問題
@未(いまダ)(ず)だ人(ひとニ)に事(つかフルコト)ふること能(あたハ)はず。
訳:(未熟者で)いまだ人に仕えることもできない。

A人の将(まさニ)(すルヤ)に死(しセント)せんとするや、其(ノ)の言(いフ)や善(よシ)し。
訳:人が(今にも)死にそうな時に言う言葉は立派である。

B趙且(まさニ)(す)に燕(えんヲ)を伐(うタント)たんとす。
訳:趙の国が燕の国を討とうとする。

C楽(たのシミヲ)しみを為(なスハ)すは当(まさニ)(ベシ)に時(ときニ)に及(およブ)ぶべし。
訳:人の楽しみは時期を外さないようにすべきである。

D応に故郷の事を知るべし。
訳:きっと故郷の事を知っているだろう。

E惟だ仁者の宜しく高位に在るべし。
訳:ただ仁徳のある者だけが高い位につくのがよい。

F須らく常に病苦の時を思ふべし。
訳:いつも病苦の時を忘れないようにする必要がある。

G過ぎたるは猶ほ及ばざるがごとし。
訳:やり過ぎるのはちょうどやり足りないのと同じ位良くない。

H今の楽は、由ほ古の楽のごときなり。
訳:今の音楽は昔の音楽と楽しみも一緒のようだ。

I盍ぞ各ゝ爾の志を言はざる。
訳:どうして、それぞれお前達の考えを言わないのか。

Page Top



br→
main_box