仮定法
仮定法ってなに?
 仮定法とは、「も〜だったら」というように、あることを仮定して表現する方法です。
仮定法では、仮定法過去、仮定法過去完了という2つの時制がよく使われます。

仮定法過去
 仮定法過去は、現在の事実に反する事柄や、可能性がほとんどない現在、又は未来の事柄を想像して言うときに使う表現のことです。

[1] 現在、又は未来についての仮定
   If I met a billionaire's son, I would not hesitate to marry him.
(もし億万長者の息子に出会ったら、ためらわずに結婚するのに。)

 「億万長者の息子に出会う可能性は、現在もこれからもまずないと思うが」という話し手の気持ちを過去形metを使って表している。動詞は過去形だが、表している内容は現在又は未来の事である。

[2] 仮定法過去と現在形
 [1]の例文の話し手が、億万長者の息子に出会う可能性が5分5分の程度はあると考えていれば、次のようにif-節の動詞に現在形を使う。

   If I meet a billionaire's son, I will not hesitate to marry him.
(もし億万長者の息子に出会ったら、ためらわずに結婚する。)

 出会えるかどうかはわからないが、会える可能性があることを表している。

[3] 現在の事実に反する仮定
 動詞は過去形だが、表している内容は現在の事である。

   If I had enough money, I could buy a compact disc player.
(もし十分なお金を持っていれば、CDプレイヤーを買えるのになぁ。)

 「実際には十分なお金がないので、CDプレイヤーを買えない」という意味。

[4] 仮定法過去の基本的な形
If + 主語 + 動詞の過去形...,
        主語 + would/could/should/might + 動詞の原型...

「もし〜なら、...なのに」

If I met a billionaire's son, I would not hesitate to marry him.
  過去形              助動詞の過去形+動詞の原型

 仮定法過去では主語の人称、数にかかわらずbe動詞はwereを使う。

   If I were two inches taller, I would be on the basketball team.
(もしあと2インチ背が高ければ、バスケットボールチームに入るのに。) ※1インチ=2.54cm

   If I were you, I would advise him to be punctual.
(もし私があなたなら、彼に時間を守るように忠告するのに。)

[5] 丁寧な表現
   I would be very glad if you went there instead of me.
(もしあなたが私の代わりにそこへ行ってくれるなら、とても嬉しいのですが。)

   Would you like some tea?
(お茶はいかがですか。)

   Could you tell me the way to the station?
(駅への道を教えていただけませんか。)

[6] If ...の形をとらない仮定法過去
(1) I wish+主語+過去形...   「...だとよいのに」
 現在において実現できない事、あるいは実現させるのが難しい事が分かっていて、それを願望するときに使う。

   I wish I were with you now.
(今あなたと一緒だったらいいのに。)

   I wish I could fly to the Milky Way.
(天の川まで飛んでいけるといいのに。)

(2) It is time+主語+過去形...   「もう...すべき時だ」
   It's time you went home.
(もう家に帰る時間だよ。)

   It is high time children went to bed.
(子供はもうとっくに寝る時間ですよ。)

仮定法過去完了
 仮定法過去完了とは、過去の事実に反する事柄を想像して言うときに使う表現です。過去完了形が使われるため、家庭鮑過去完了と呼ばれます。

[1] 仮定法過去完了の基本的な形
If + 主語 + had + 過去分詞...,
   主語 + would/could/should/might + have+ 過去分詞...

「もしあのとき〜だったら、...だったろうに」

  If I had had more money, I could have bought a new mountain bike.
(もしもっとお金を持っていたら、新品のマウンテンバイクが買えたのに。)

[2] I wish ...   「〜だったらよかったのに」
 過去に実現できなかったことに対する願望を表すときに使う。

   I wish I had done my best in my youth.
        had+過去分詞
(若い頃全力を尽くしておけばよかった。)

   I wish I could have given her some good advice.
     助動詞の過去形+have+過去分詞
(彼女に良い助言をしてあげられたらよかったんだけど。)

注意すべき仮定法
 仮定法ではifを使わないで別の方法で仮定の意味を表す事があります。また仮定法の慣用的な表現もあります。

[1] if ...の形をとらない仮定法
   Without Dad's help, I couldn't nuy a bike.
(父の援助がなければ、バイクを買えないところだ。)

 上の例文は、But for ...や仮定法の慣用表現であるIf it were not for ...を使って、次のように表すことができる。

   But for Dad's help,            I couldn't buy a bike.
   If it were not for Dad's help,     I couldn't buy a bike.

 これらの表現は仮定法過去完了の場合にも使える。

   Without Dad's help,             I couldn't have bought a bike.
   But for Dad's help,              I couldn't have bought a bike.
   If it had not been for Dad's help,  I couldn't have bought a bike.

[2] 主語が条件を表す場合
   An American would not talk that way.
(アメリカ人なら、そんなふうには話さないだろう。)

  主語のAn AmericanがIf he/she were an Americanという条件を表している。

[3] as if[though] ...   「まるで...かのように/まるで...だったかのように」
   She speaks English as if she were a native speaker.
(彼女はまるで母国語のように英語を話す。)

 「実際には母国語ではないが、母国語と同じ位上手に」という意味。

   You look as if you had seen a ghost.
(君はまるで幽霊でも見たかのような顔をしているよ。)

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