期待値
Point1基礎事項
期待値
変量Xのとりうる値をx1,x2,...,xnとし、Xがこれらの値をとる確率をそれぞれp1,p2,...,pnとすると、Xの期待値Eは
     E=x1p1+x2p2+...+xnpn
ただし p1+p2+...+pn=1

Point2 例題
(1)Aのカード3枚、Bのカード3枚、Cのカード4枚、合計10枚のカードがある。この中から2枚のカードを取り出す。Aのカードを1点、Bのカードを3点、Cのカードを5点とするとき、カード2枚の合計点の期待値を求めよ。

(2)Aのゲームは5枚の100円硬貨を同時に投げたとき、表の出た硬貨をもらえる。Bのゲームは1つのさいころを投げて、3以上の目が出るとその目の枚数だけの100円硬貨がもらえ、2以下の目が出るとその目の枚数だけ100円硬貨を支払う。A,Bどちらのゲームに参加するほうが有利か。

Point3 解答
(1)カード2枚の組み合わせは AA,AB,AC,BB,BC,CC
2枚のカードの取り出し方は全部で 10C2=45通り
よって、例えばAAの組み合わせの場合、合計点は1+1=2点
    起こる確率は3C2/45=3/45
同様にして、他のカードの組み合わせについても合計点と確率を求めると、
AB…4点、9/45 AC…6点、12/45 BB…6点、3/45 BC…8点、12/45 CC…10点、6/45   となる。
したがって、求める期待値は
2×3/45+4×9/45+6×12/45+6×3/45+8×12/45+10×6/45=32/5

(2)A:5枚の100円硬貨を同時に投げて、k枚(0≦k≦5)表が出る確率は
     5Ck(1/2)k(1/2)5-k   すなわち 5Ck(1/2)5
したがって、期待金額は、 100(0・1+1・5C1+2・5C2+3・5C3+4・5C4+5・1)(1/2)5
     =250円
B:期待金額は、 100{(-1)・1/6+(-2)・1/6+3・1/6+4・1/6+5・1/6+6・1/6}=250円
期待金額が等しいので、A,Bどちらのゲームに参加しても同じ。

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