等差数列とその和
Point1 基礎事項
等差数列
初項をa、公差をdとする。
@ 定義
an+1=an+d
すなわちan+1−an=d (n=1,2,3,……)である数列{an}
A 一般項
an=a+(n−1)d
等差数列の性質
@ d≠0のとき、anはnの1次式で表される。
A 等差中項
数列a,b,cが等差数列⇔2b=a+c (bがaとcの等差中項)
等差数列の和
初項a、公差d、末項l、項数nの等差数列の和をSnとする。
Sn=1/2n(a+l)=1/2n{2a+(n−1)d}
調和数列
数列{an}(ただし、すべてのnに対してan≠0)において、数列{1/an}が等差数列をなすとき、もとの数列{an}を 調和数列 という。
Point2例題
(1) 第59項が70,第66項が84の等差数列の一般項を求めよ。また、初めて正になるのは第何項か。
(2) 一般項がan=pn+q(p、qは定数)である数列{an}について、一般項がCn=akn(kは自然数の定数)である数列{Cn}は等差数列であることを証明し、その初項と公差を求めよ。
(3) 等差数列をなす3数があってその和は27,積は693である。この3数を求めよ。
(4) 第8項が37,第24項が117の等差数列の第20項から第50項までの和。
(5) 初項から第5項までの和が445,初項から第10項までの和が765の等差数列がある。このとき、この等差数列の初項からの和が最大になるのは第何項までの和か。また、そのときの和を求めよ。
(6) 100から200までの整数のうち、2または3の倍数であるものの和を求めよ。
(7) 2つの数p、qがある。pを初項、qを公差とする等差数列を{an}、qを初項、pを交差とする等差数列を{bn}とする。a3=22,b3=20であるとき、p=(ア )、q=(イ )である。2つの数列{an}と{bn}に共通して現れる数を小さい順に並べて新しい数列{cn}を作るとき、数列{cn}は、初項(ウ )、公差(エ )の等差数列となる。
Point3 解答
(1) a59=a+58d=70、a66=a+65d=84
この連立方程式を解いて、a=−46,d=2
よって一般項は an=−46+(n−1)・2=2n−48
また、an>0とすると、2n−48>0からn>24
したがって、初めて正になるのは第25項。
(2) (証明)
Cn=akn=p(kn)+q=kp・n+q (kは自然数の定数)
∴Cn+1−Cn={kp・(n+1)+q}−{kp・n+q}=kp (一定)
よって、数列{Cn}は等差数列である。(証明終了)
また、初項はC1=kp+q、公差はkpである。
(3) この等差数列をなす3数をa−d、a、a+dとすると、
(a−d)+a+(a+d)=27、 (a−d)a(a+d)=693
∴3a=27…@ a(a2−d2)=693…A
@からa=9、これをAに代入してd=±2
よって、求める3数は9−2、9、9+2 したがって 7,9,11
(4) a8=a+7d=37、a24=a+23d=117 これを解いてa=2、d=5
S50=50(2・2+49・5)/2=6225
S19=19(2・2+18・5)/2=893
よって、S=6225−893=5332
(5) 一般項は an=99+(n−1)(−5)=−5n+104
求める和が最大になるときは項がすべて正の数のときであるから、
an=−5n+104>0とすると、n<104/5=20.8
∴an>0を満たす最大のnは20である。よって、その和は
20{2・99+(20−1)・(−5)}/2=1030
(6) 100から200までの2の倍数は、初項100,末項200,項数51の等差数列
であるから、その和は 1/2・51(100+200)=7650
100から200までの3の倍数は、初項102,末項が198,項数が33の等差
数列であるから、その和は 1/2・33(102+198)=4950
6の倍数の和は、1/2・17(102+198)=2550
求める和は、7650+4950−2550=10050
(7) アp=6 イq=8 ウ14 エ24
等差数列
初項をa、公差をdとする。
@ 定義
an+1=an+d
すなわちan+1−an=d (n=1,2,3,……)である数列{an}
A 一般項
an=a+(n−1)d
等差数列の性質
@ d≠0のとき、anはnの1次式で表される。
A 等差中項
数列a,b,cが等差数列⇔2b=a+c (bがaとcの等差中項)
等差数列の和
初項a、公差d、末項l、項数nの等差数列の和をSnとする。
Sn=1/2n(a+l)=1/2n{2a+(n−1)d}
調和数列
数列{an}(ただし、すべてのnに対してan≠0)において、数列{1/an}が等差数列をなすとき、もとの数列{an}を 調和数列 という。
Point2
(1) 第59項が70,第66項が84の等差数列の一般項を求めよ。また、初めて正になるのは第何項か。
(2) 一般項がan=pn+q(p、qは定数)である数列{an}について、一般項がCn=akn(kは自然数の定数)である数列{Cn}は等差数列であることを証明し、その初項と公差を求めよ。
(3) 等差数列をなす3数があってその和は27,積は693である。この3数を求めよ。
(4) 第8項が37,第24項が117の等差数列の第20項から第50項までの和。
(5) 初項から第5項までの和が445,初項から第10項までの和が765の等差数列がある。このとき、この等差数列の初項からの和が最大になるのは第何項までの和か。また、そのときの和を求めよ。
(6) 100から200までの整数のうち、2または3の倍数であるものの和を求めよ。
(7) 2つの数p、qがある。pを初項、qを公差とする等差数列を{an}、qを初項、pを交差とする等差数列を{bn}とする。a3=22,b3=20であるとき、p=(ア )、q=(イ )である。2つの数列{an}と{bn}に共通して現れる数を小さい順に並べて新しい数列{cn}を作るとき、数列{cn}は、初項(ウ )、公差(エ )の等差数列となる。
Point3
(1) a59=a+58d=70、a66=a+65d=84
この連立方程式を解いて、a=−46,d=2
よって一般項は an=−46+(n−1)・2=2n−48
また、an>0とすると、2n−48>0からn>24
したがって、初めて正になるのは第25項。
(2) (証明)
Cn=akn=p(kn)+q=kp・n+q (kは自然数の定数)
∴Cn+1−Cn={kp・(n+1)+q}−{kp・n+q}=kp (一定)
よって、数列{Cn}は等差数列である。(証明終了)
また、初項はC1=kp+q、公差はkpである。
(3) この等差数列をなす3数をa−d、a、a+dとすると、
(a−d)+a+(a+d)=27、 (a−d)a(a+d)=693
∴3a=27…@ a(a2−d2)=693…A
@からa=9、これをAに代入してd=±2
よって、求める3数は9−2、9、9+2 したがって 7,9,11
(4) a8=a+7d=37、a24=a+23d=117 これを解いてa=2、d=5
S50=50(2・2+49・5)/2=6225
S19=19(2・2+18・5)/2=893
よって、S=6225−893=5332
(5) 一般項は an=99+(n−1)(−5)=−5n+104
求める和が最大になるときは項がすべて正の数のときであるから、
an=−5n+104>0とすると、n<104/5=20.8
∴an>0を満たす最大のnは20である。よって、その和は
20{2・99+(20−1)・(−5)}/2=1030
(6) 100から200までの2の倍数は、初項100,末項200,項数51の等差数列
であるから、その和は 1/2・51(100+200)=7650
100から200までの3の倍数は、初項102,末項が198,項数が33の等差
数列であるから、その和は 1/2・33(102+198)=4950
6の倍数の和は、1/2・17(102+198)=2550
求める和は、7650+4950−2550=10050
(7) アp=6 イq=8 ウ14 エ24
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