身体、この遠きもの
問題
1. 「物体と対照したほうが、身体というものの固有なあり方は見えやすい」(P176 l2)とあるが、それはどうしてか。一七六ページから、その理由として適切な一文を抜き出しなさい。

2. 「身体の奇妙な現れ方」(P177 l14)とあるが、それを本文では二点にわたって説明している。次の文を適切に補って整理しなさい。

身体とは普段は素通りされる(     )でその(   )消えているが、病の時や疲れている時には、にわかに(     )として、(     )として意識される奇妙なものである。
身体は道具として随意に使用できる(   )であると同時に、わたしの(   )にならないという神秘を持ったものである。

3. 「人称としてのわたしと身体との関係」(P178 l12)は「端的に可塑的」(P178 l14)とあるが、ここでいう関係を、適切な語句を補ってまとめなさい。

(      )という局面から(      )という局面まで揺れ動く関係。

4. 「身体空間」(P179 l16)とは、どんな性質を持つのか。次の語句を用いて、簡潔にまとめなさい。
(語句) 客観的な空間、可変的な空間

5. 「身体はまた、時間的な現象でもある」(P180 l2)とあるが、その理由の説明として適切な文を二箇所抜き出しなさい。

6. 「身体についての抽象的な考え方」(P180 l11)とあるが、それはどんな考え方か。適切な部分を抜き出しなさい。

7. 人間の顔は、物質体としての身体を超えた、独特な性格を持っている。その説明となる一文を本文中より抜き出しなさい。

8. 「ヴェールで覆っておくほうが、よほど理にかなっている」(P182 l2)とあるが、それはなぜか。次の語句を用いて簡潔に説明しなさい。
(語句) 他人の表情から想像・解釈するじぶんの顔、じぶんでイメージしているじぶんの顔

9. 「<像>としてのとりとめのない身体」(P182 l12)とあるが、それは「物質の塊としての身体」(P180 l12)とは、どの点で異なるのか。簡潔に答えなさい。

(          )という点で。

解答
1. 他の物質体とはあまりにも異質な現れ方をする

2. @透明なもの A存在は B不透明なもの
   Cよそよそしい異物 D器官 E自由

3. @わたしは身体をもつ Aわたしは身体である。

4. 物体としての身体が占める客観的な空間ではなく、自分が置かれた状況と心のありようによって動く可変的な空間

5. 身体はたえず変化している。
   身体もまた記憶する。

6. 身体の存在を、いま・ここという経験の中心に限定すること、あるいは皮膚に包まれたこの物質的な身体の占める空間に限定すること。

7. じぶんの顔というのは、それに逐一反応する他人の表情を介して、想像ないし解釈するしかないものなのである。

8. ヴェールで覆うことで、じぶんでイメージしているじぶんの顔と自分を見ている他人の表情から想像・解釈するじぶんの顔との落差が解消するから。

9. 想像されるひとつの<像>である

Page Top



br→
main_box