脳の中の地図
P128 l2
「世界をつくる」
筆者の定義をまとめた、「脳の働きの本質」の表現。(「自身を含めた世界からの情報を処理(「再構成」)して世界に働きかける役割。
P128 l8
「なんだ」
期待はずれな感じを表出する独立語。ここではわかりきったことだ、たいした話じゃない、などと考えられる。
P129 l3
「節」…箇所、点
P129 l10
「ナマモノ」
常に可変的・流動的なもので、「外界からのいろいろな刺激」に対応し変化し続けるものということだと考えられる。
P129 l14
「(脳内の「位置地図」は)現実の世界そのものとは一致しない」
⇔ l4
「一致する」…(前の記述と整合しないようにも見える)
l4…体や視野の感覚を処理する領域の並びと、実際の位置関係との一致。
l14…脳内で扱われた位置情報(「意味のあるものに関する」)を再構成した「地図」と「現実の世界そのもの」との一致。→不一致
P130 l5〜
「言語地図」(前述の「位置地図」同様、脳の働きで体系化されたものの例)脳の「世界をつくる」働きのひとつの説明。
l9
脳内の「地図」の可変性の説明。(後の「内在モデル」の説明へと結びつく。)
「位置地図」「言語地図」などや、それらの構成のされ方について。
l13
「(脳内)地図」「内在モデル」の構成の説明となる、そのひとつの特色。→l13、16「働きかけ」(P128 l5、6で既に触れられている)
「働きかけ」によって外界と接触し、得るべき情報を更新する一方、その「働きかけ」は、前の情報に基づく内在モデルをベースにして行われる。
P131 l3
「特殊化」
(受動的)解釈、把握
→「内在モデル」
 →(能動的、積極的)「働きかけ」、行動
  →[l2「さらに」以降]「計画を練る」「決断」「行動の準備」→二次的行為
内在モデルの構成と、それをベースにして行われる「働きかけ」から更に進んだ、その「働きかけ」をベースとした複雑な意識という意味で、「特殊」とされている。
P132 l1〜2
ここまでの内容をまとめ、後の筆者の考えへと展開させる題材としている。
l6
「(脳内)地図を書き換え、世界をつくってゆく…脳の働きの本質」(P128 l5〜7にも同様の表現。)

ここでは、先に提示された「本質」の考えの妥当性を裏付けるのが「脳内地図」の存在とその在り方だという筆者の考えが述べられているといえる。
(l8→本論自体もそのような過程で考えられている(思考は、内容を問わず(「脳そのもの自体についてでさえ」くらいのつもりでl8は書かれたと思われる。)、このような過程で扱われているはずだ)ということ。
人生そのものにおいても同様に、この「内在モデル」に関わる脳の機能のあり方が重要だとして結んでいる。

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