体力づくりとトレーニング
1 体力
体を動かす能力は体力に関係する。
→体力が高ければ日常生活動作が容易になる。
体力は成長加齢に伴って変化。又、生活の仕方によっても異なる。
→個人に合ったトレーニングが必要。

瞬発力・敏捷性・柔軟性・筋持久力
6歳――→高校生――→それ以降
 (1.5〜2倍) (20〜40%低下)
筋力・全身持久力
6歳――→高校生――→それ以降
 (3〜5倍) (10%低下)
体力には性差がある
柔軟性 男性<女性
体力(12歳以降) 女性<男性→女性のほうが10〜40%劣る。
しかし、体格は向上している。

体力を高める生活習慣
・運動習慣
・バランスの良い食事
・十分な睡眠時間

体力…
「行動力的体力」…運動を発現したり持続する
「抵抗的体力」…病原菌から体を守ったり体温を調節する
からなっている。こうした体力は、
健康な生活を送っていくための最低限の体力として健康関連体力と
運動やスポーツを行っていくための技能関連体力とに
分けて考える事が出来る。


 2 体力の向上
日常生活の主要な動作…起居動作、移動動作、家事動作、身辺動作
↑の動作を遂行できる能力が健康関連体力である。
→個人のライフステージにおいて健康を支える基盤となる体力
この体力が低下すると…
→生活に支障をきたす。
→アレルギー、首や肩のこり、背中ぐにゃ、腰痛等の体の異常をおこす。
健康関連体力のレベルは筋力、筋持久力、全身持久性、柔軟性、筋パワー等
の体力要素で決まる。これらが優れている程健康関連能力は高いといえる。
昭和60年以後は上昇傾向にあった高校生の体力が低下している。
健康関連体力を向上させるためには…
歩行運動、柔軟体操、筋力体操を週に4〜6日行う。

技能関連体力はスタミナ、パワー、スピードの3つの要素に影響される。
スタミナ…長時間にわたって運動し続ける能力。
パワー…大きな力を瞬間的に出す力。
スピード…体を速く動かす能力。
→良い競技成績を発揮したり楽しんだりするためにトレーニングによって
 競技体力を高める必要がある。
トレーニング…安全に、効果的に行う。
→発達段階に応じたトレーニングを行う。
 技能関連体力をトレーニングで向上させるのに適した時期は高校生から
→高校生になると脳・神経系、呼吸・循環器系、筋・骨格系といった全身の
 機能が発達してスタミナ、パワー、スピードの3つのトレーニングを行う
 体が出来上がるから。
安全で効果的なトレーニングを行うには…
一人一人の健康状態、体力の程度、日常の生活内容を考慮して、それぞれの
 人に合った運動の種類、強度、時間、頻度を決める事が大切。

Page Top



br→
main_box