スポーツ事故と応急処置
1 スポーツ事故を防ぐために
スポーツ事故は外傷によるもの内科的な異常によるものがある。
<外傷>
骨折・脱臼・打撲・捻挫・擦り傷・切り傷etc...
症状:出血・脹れ・痛み・変形
応急処置:RICE法
 (Rest:安静 Icing:冷却 Compression:圧迫 Elevation:挙上)

<内科的>
循環不全・熱中症・高山死・潜水病etc...→突然死
・熱中症
原因:体温上昇・水分、ミネラル不足
症状:熱虚脱・熱痙攣・熱疲労(体温が40度未満)・熱射病(体温が40度以上)
応急処置:動脈部分の冷却・体温低下
  0.1%程度の食塩水・スポーツ飲料
  体表面からの水分補給

運動を持続するには効果的な水分やミネラルの補給が必要で、運動後の体重
減少が2%以内におさまるように水分を補給する。

<呼吸や心臓が停止したとき>
運動中の突然死は年間40〜50件程おきている。
→多くは心臓ポンプ機能不全→速やかに蘇生措置をとる必要がある。
@声かけで意識を確認、口・鼻に耳や手をかざして呼吸音を確認。
A呼吸がとまっていたら人工呼吸を2回行い、胸骨を圧迫する心臓マッサー
 ジを1分間に100回の速さで15回行う。
 これらを自発呼吸が戻るまで繰り返す。

 2 ビデオ内容
ファーストエイド=応急手当
心肺停止後、2分後以内に人工呼吸を行えば90%以上、
5分後以内に行えば25%、10分後にはほぼ0%まで蘇生率が下がる。
異物誤飲者は年々増加傾向にある。特に子供や高齢者に多い。
気管が塞がれると意識を失う。異物がのどに詰まった時のサインをチョーク
サインという。
異物が喉につまったら、指でとれそうなら指で掻き出す。
無理そうなら背部叩打法、ハイムリック法等がある。
背部こう打法は背中を叩く。赤ちゃんの場合は頭を下げて背部こう打法。
ハイムリック法は腹部に圧力をかけその圧力で異物を取り出す方法である。
しかし、これは妊婦・幼児にはしてはいけない。
異物を除去しても意識が回復しない場合…
1.気道の確保 頭部後屈あご挙上法
2.呼吸の確認 呼吸があるなら昏睡体位、呼吸が無ければ人工呼吸
3.人工呼吸  5分おきに息を吹き込み、救急隊が到着するまで継続。
       心臓マッサージは1分間に80〜100回のペースで行う。
→心肺蘇生法

1日の水分出納量(ml)
  排出       摂取
尿     1500  飲料水    1200   
汗、呼吸等 900   食物水分   1000
便     100   代謝水    300

合計    2500         2500

競技力の向上→トレーニング→水分補給が絶対

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