目的別トレーニング
1 スタミナをつける
スタミナ…酸素を体内に取り込む能力を高める
     運動強度が高いほど、組織はより多くの酸素を必要とする
・持続法
[方法] 一定の強度で運動を維持
[強度] 最高心拍数の65〜75%(会話可くらい)を30分間程度

ファルトレク法
[方法] 途中で強度に変化を加える
[強度] 心拍数130〜180回/分で強度を上下させる
     走るスピード・場所の選び方で調節
     より大きな強度を混ぜる事で幅広いトレーニング効果

インターバル法
[方法] 運動時間・量を基準に規則的に強度に変化をつける
[強度] 負荷期終了時心拍数180回/分程度(最高心拍数の90%)
     休息期に心拍数を120回/分程度(最高心拍数の60%)まで回復させる
     反復回数は10回程度

レペティション法
 力を出し切る能力だけでなく、反復するための回復能力も大切

試合・トライアル法
 本番に近い条件での練習(環境・時間・疲労度etc…)

2 計画の立て方
以上の方法を目的に合わせて織り交ぜながら実施する。
特にインターバル法はトレーニングの強度を高く設定する事が出来るのでより高い効果が期待できる。
しかし、一方で身体的にも精神的にも大きな負担がかかりやすいのでオーバートレーニングにならないように計画を立てることが大切。

3 パワーを増大させる…無酸素系トレーニング
レジスタンストレーニング
[目的] 競技力向上・傷害予防・寝たきり防止・転倒予防
[方法] 負荷抵抗を用いる
     大筋群(胸部・背部・大腿部など)〜小筋群(肩部・腕部・下腿部・腹部な     ど)を鍛える
     トレーニング者の目的やレベルに応じて、初期の段階では1回のトレーニングに      つき3〜5種目を目安とし、経験者は8〜10種目まで増加させる。

(初めてのトレーニング)
 ・正しいフォーム作り
 ・負荷に慣れる
 ・15〜20回出来る重さ
 ・2〜3セット
 ・セット間の休息時間は1〜2
(ある程度経験を積んだら)
筋力作りを目的とすると…
 ・8〜12RM(8回〜12回反復可能な負荷。最大の70〜80%程度)
 ・各種目をそれぞれ3〜5セット
 ・休息時間は30〜90秒
最大筋力の向上を目的とすると…
 ・セットごとに負荷を増やして反復回数を減らす
 ・2〜3セット
 ・8RM(最大の80%)以上の負荷で1〜5回の反復を2〜3セット
 ・セット間の休息時間は2〜4分
目的 筋肉作り 筋力向上
負荷 70〜80% 80%以上
負荷 8〜12RM 8RM以上
回数 8〜12回
(最大反復)
1〜5回
セット間
休息時間
30〜90秒 2〜5分
RM…1回反復可能な負荷(重量)を示す。

4 スピードをあげる
SAQトレーニング(動きの切り替え)
S:Speed(スピード→その人がもっともはやく走ることができる最高速度)
A:Agility(敏捷性→方向転換能力)
Q:Quickness(すばやさ→スタート時の反応などの瞬間的なフットワーク、爆発力)
[目的] 動きの調和をとる
     動きの速さ協調性→高い技術(参考ページ:P58〜P65)
[方法] ピッチ(走りの回転数)、ストライド(1歩の歩幅)、動きの効率の改善
   ストライドの改善…腕振りのタイミング、股関節の可動性、柔軟性、筋力
   神経-筋系回路を高める…横、斜め、ジグザグなどの多方向な運動、
                    ランニング、連続ジャンプ、体幹のひねりなどの多様性

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