力学的エネルギー
Point1 基礎事項
物体が仕事をする能力を持っているとき、この物体はエネルギーを持っているという。エネルギーの単位は仕事と同じジュール[J]を使用する。
公式 V2−Vo2=2ax を変形させていくと運動エネルギーの公式が求められる。
また、エネルギーの原理として、物体の運動エネルギーの変化は、物体にされた仕事に等しい。
Point2例題
1. 一定の速さで走っている自動車が早さを1/2に減速した。自動車のもつ運動エネルギーは初めの何倍となったか。
2. 船上に置かれた質量m[kg]の物体をクレーンを使って一定の力F[N](F>mg)でh[m]だけ引き上げるとき、次の量を求めよ。
(1) 引き上げる力Fのした仕事WF[J]
(2) 物体にはたらく重力のした仕事Wg[J]
(3) hだけ引き上げられたときの物体の速さV[m/s]
Point3 解答
1. K=1/2mV2から、KはV2に比例する。
∴Kは(1/2)2=1/4倍
2. (1) WF=Fh[J]
(2) Wg=−mgh[J]
(3) エネルギーの原理より、
1/2mV2−0=WF+Wg=Fh−mgh
よって V=√2h(F/m−g)[m/s]
Point1 基礎事項
保存力
質量m[kg]の物体が高さh[m]を滑り降りるとき、その経路が異なっても重力のする仕事はすべて mgh[J] となり、同じになる。
Point2例題
つるまきばねの一端を、天井に固定して吊り下げたときのばねの長さは0.200mであった。他端に質量0.050kgのおもりをつけると、ばねの長さは0.220mとなった。
このおもりを鉛直下方にさらに0.030m手で引き下げた。このときの手が加えている力は何Nか。また、ばにの加えている弾性エネルギーは何Jか。
Point3 解答
おもりによるばねの伸びは、0.020m
よってばね定数k=mg/xo=(0.050×9.8)/0.020=24.5[N/m]
ばねをさらに0.030m伸ばしたとき、ばねの自然の長さからの伸びxは0.050m
手が加えている力をF[N]とすると、おもりにはたらく力のつりあいから
F+mg−kx=0 ∴F=−kxo+kx=k(x−xo)=0.74[N]
このときばねにたくわえられている弾性エネルギーJ[J]は
U=1/2×24.5×0.0502=0.031[J]
Point1 基礎事項
運動エネルギーと位置エネルギーの和を力学的エネルギーという。
力学的エネルギーが保存されない場合
Point2例題
1. ばね定数kのつる巻きばねの上端を固定し、下端に質量mのおもりをつけてつりあわせる。重力加速度の大きさをgとし、空気抵抗を無視するとき、次の問いに答えよ。
(1) おもりがつりあいの位置にあるとき、ばねの自然長からの伸びaを求めよ。
(2) つりあいの位置からおもりをさらにbだけ引き下げて手を離す。
おもりが(1)のつりあいの位置を通過するときの速さVを求めよ。
2. 船上に置かれた質量m[kg]の物体を、クレーンを使って一定の力F[N](F>mg)で引き上げる。物体がh[m]だけ上昇したときの物体の速さV[m/s]を求めよ。ただし、重力加速度の大きさをgとする。
Point3 解答
1.(1) おもりにはたらく力のつりあいから、 mg−ka=0 ∴a=mg/k
(2) 1/2mV2−mga+1/2ka2=0−mg(a+b)+1/2k(a+b)2
∴V=b√k/m
2. Fh=1/2mV2+mgh
∴V=√{2h(F/m−g)}
物体が仕事をする能力を持っているとき、この物体はエネルギーを持っているという。エネルギーの単位は仕事と同じジュール[J]を使用する。
公式 V2−Vo2=2ax を変形させていくと運動エネルギーの公式が求められる。
運動エネルギー |
K=1/2mV2[J] |
エネルギーの原理 |
運動エネルギーの変化(変化後−変化前)=された仕事(仕事の和) 1/2mV2−1/2mVo2=W |
Point2
1. 一定の速さで走っている自動車が早さを1/2に減速した。自動車のもつ運動エネルギーは初めの何倍となったか。
2. 船上に置かれた質量m[kg]の物体をクレーンを使って一定の力F[N](F>mg)でh[m]だけ引き上げるとき、次の量を求めよ。
(1) 引き上げる力Fのした仕事WF[J]
(2) 物体にはたらく重力のした仕事Wg[J]
(3) hだけ引き上げられたときの物体の速さV[m/s]
Point3
1. K=1/2mV2から、KはV2に比例する。
∴Kは(1/2)2=1/4倍
2. (1) WF=Fh[J]
(2) Wg=−mgh[J]
(3) エネルギーの原理より、
1/2mV2−0=WF+Wg=Fh−mgh
よって V=√2h(F/m−g)[m/s]
Point1
重力による位置エネルギー U=mgh[J] |
弾性力による位置エネルギー |
U=1/2kx2[J] |
保存力
質量m[kg]の物体が高さh[m]を滑り降りるとき、その経路が異なっても重力のする仕事はすべて mgh[J] となり、同じになる。
Point2
つるまきばねの一端を、天井に固定して吊り下げたときのばねの長さは0.200mであった。他端に質量0.050kgのおもりをつけると、ばねの長さは0.220mとなった。
このおもりを鉛直下方にさらに0.030m手で引き下げた。このときの手が加えている力は何Nか。また、ばにの加えている弾性エネルギーは何Jか。
Point3
おもりによるばねの伸びは、0.020m
よってばね定数k=mg/xo=(0.050×9.8)/0.020=24.5[N/m]
ばねをさらに0.030m伸ばしたとき、ばねの自然の長さからの伸びxは0.050m
手が加えている力をF[N]とすると、おもりにはたらく力のつりあいから
F+mg−kx=0 ∴F=−kxo+kx=k(x−xo)=0.74[N]
このときばねにたくわえられている弾性エネルギーJ[J]は
U=1/2×24.5×0.0502=0.031[J]
Point1
運動エネルギーと位置エネルギーの和を力学的エネルギーという。
力学的エネルギー保存則 |
適用条件:保存力(重力・弾性力・静電気力)以外の力が仕事をしない 1/2mVo2+Uo=1/2mV2+U(一定) |
力学的エネルギーが保存されない場合
力学的エネルギーの変化=非保存力がした仕事 |
Point2
1. ばね定数kのつる巻きばねの上端を固定し、下端に質量mのおもりをつけてつりあわせる。重力加速度の大きさをgとし、空気抵抗を無視するとき、次の問いに答えよ。
(1) おもりがつりあいの位置にあるとき、ばねの自然長からの伸びaを求めよ。
(2) つりあいの位置からおもりをさらにbだけ引き下げて手を離す。
おもりが(1)のつりあいの位置を通過するときの速さVを求めよ。
2. 船上に置かれた質量m[kg]の物体を、クレーンを使って一定の力F[N](F>mg)で引き上げる。物体がh[m]だけ上昇したときの物体の速さV[m/s]を求めよ。ただし、重力加速度の大きさをgとする。
Point3
1.(1) おもりにはたらく力のつりあいから、 mg−ka=0 ∴a=mg/k
(2) 1/2mV2−mga+1/2ka2=0−mg(a+b)+1/2k(a+b)2
∴V=b√k/m
2. Fh=1/2mV2+mgh
∴V=√{2h(F/m−g)}
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