第一次世界大戦の勃発
Point1 大まかな流れを覚えよう!
第一次世界大戦(1914〜18)
発端:1914年のサライェヴォ事件(オーストリア皇太子夫妻暗殺事件)
   →オーストリアはドイツの支持を得てセルビアに宣戦
    →戦火はたちまちヨーロッパ中に拡大。
交戦国:
 同盟国…ドイツオーストリア、オスマン帝国、ブルガリア
 連合国…セルビア、イギリス、フランス、ロシア、日本、イタリア、アメリカなどの27カ国
中立国:
 オランダ、スペイン、北欧3国、スイス、メキシコなど。
戦況:
 東部戦線でタンネンベルクの戦い。西部戦線はマルヌの戦い(ドイツ軍進撃を阻止)
 →ドイツ軍のヴェルダン要塞攻撃
 →ソンムの戦い…1916年まで戦線は膠着。
戦局の転換:膠着した戦局は1917年に大きく転換した。
 @ドイツの無制限潜水艦作戦の結果アメリカが連合国軍側に参戦。
 Aロシア革命によるロシアの戦線離脱をうけ同盟国が総攻撃→失敗
大戦の終結:
 1918年10月、オスマン帝国、ブルガリア、オーストリアが降伏。ドイツではキール軍港の水兵の反乱を契機にドイツ革命が発生し、社会民主党と独立社会民主党による臨時政府が連合国と休戦条約を結び、大戦は終結。
ロシア革命(1917、11)
レーニンが実権を握る
ブレスト=リトフスク条約(1918)
   対独単独講和
バルト三国をドイツへと割譲
ヴェルサイユ体制の成立
パリ講和会議(1919)
講和の原則:
 ウィルソンの14か条の原則
@秘密外交や国際間の経済障壁の廃止
A民族自決
B植民地問題の公正な調整
C海洋の自由
D国際連盟の設立
E軍備縮小     など
 →戦勝列強の利害の対立などで、必ずしも実現せず。
会議の中心人物:
 米:ウィルソン、英:ロイド=ジョージ、仏:クレマンソー   など。
連合国と同盟国(敗戦国)との講和条約:
@ドイツ…ヴェルサイユ条約
 Ο海外の植民地や利益をすべて失う。巨額の賠償金(1320億金マルク)。
 Οアルザスロレーヌをフランスに割譲
 Ο軍備制限…空軍と潜水艦の禁止、陸海軍の制限。
 Οポーランド回廊の割譲。ダンツィヒ市は自由市とする(国際管理)。
 Οラインラントの非武装化。
 Οザール地方の人民投票による帰属決定(15年後)など。
Aオーストリアはサン=ジェルマン条約ブルガリアはヌイイ条約、ハンガリーはトリアノン条  約、トルコはセーヴル条約で講和。

Point2 用語集

Page Top



br→
main_box